小さな恋の話
まあ
そのあとは
お決まりの説教タイムだった
右から左へ受け流す
やっぱり
なんだかんだで
雅の件は嬉しいわけで
あたしは
小さな幸せを感じていた
教室へ帰ると
あたしの脱走劇は
クラス中に広まっていた
しばらくすると
花田があたしの近くにきた
「ねえ、放課後ちょっと時間ちょうだい」
いつになく
真剣な顔で花田はいう
ああ
とうとう
あんたも
あたしのこと
見捨てんのか
さすがに
入学3ヶ月で
脱走はまずいよね
あたしが
花田だったらひくなあ
放課後
あたしは
花田につれられ
校舎の裏側へといった