俺様のお姫様
起き上がった。


「だーめ。今日は駄目。」


な…なんと!!!


そんな…。


「私から食をとったら何が残るのよ!!」


膨れる。


大好きなのに、奈々姫め!!!


食欲は私のシンボルだぞ!!!


しかし奈々姫はさらりと言った。


「え?『腐』。」


………おぉ!!


納得。


って納得するな自分!!!


奈々姫は続けていう。


「それから『勉』、いや『学』だな。」


おぉ!……おぉ!!


目がキラキラと輝く。


それは思い付かなかったぜ奈々姫ちゃん!!


なるほど。


「って『腐』ってなんだよ!!」


突っ込むのが遅れた。


このままだと納得させられてツッコミぞこないする所だった。


「『腐』は『腐』でしょ。この腐女子!」


にかりと笑う奈々姫。


なんと言うことだ…。


カミングアウトしてないのにバレるなんて。


陽夜ちゃんショック…。


ってあんだけ漫画読んで騒いでればバレるっちゅーの!!


「うぬぅ~。」

「っぷッ…はははははは。」


ん?


私と奈々姫が一文字で争っていると神宮寺先輩が笑い出した。


ドキンッ…-


また熱が上がるのか?


「先週もそうだったけど君達って面白いよね。」


ふぇ?


「漫才?なんか面白いよ。」


そう言いながらまた笑う。


そんなに面白いかなぁ。


「ごめん、なんか勝手に笑って。」

「いえ、大丈夫です。」


なぜ奈々姫が答える。


私は先輩をみた。


ドキンッ…-


また、また目があった…。


「あのっ…」

「ん?」


え?何?


私何した?


今、私が呼んだ?


「何?結城さん。」


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