俺様のお姫様
そうこうしてる間に息苦しくなってきた。


「はっ…はっ…。」


立っていても辛いので早く保健室に連れてくなら連れてってもらいたいのにその言葉が口から出てこない。


苦しい。


本格的にやばいかも。


先輩が私の変化に気づいてすぐ手を額にあてる。


ひんやりしていて気持ちい。


「せっ…ぱい。」


息も絶え絶えにでたのはそれだけだった。


「大丈夫だよ結城さん。」


先輩は何を勘違いしたのか分らないけどそう言ってほほ笑みかけてきた。


ドキンッ―…


胸が高鳴る。


体中が、顔が、どんどん熱くなる。


私、本当にどうしちゃってんだろう。


心臓はドキドキバクバク。


心の中はプチパニック。


目の前には微笑み続ける先輩。


もうどうしていいかも分からない。


何を話したらいいのかも分からない。


とりあえず、微笑む先輩を凝視すること数秒。


私の意識は吹っ飛んだ。



顔を自分でもわかるくらい真っ赤にして。


まるで、ゆでダコのよう。


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