俺様のお姫様
「なにか?」


なんだろう、いきなり空気が変わったような気がする。


「結城さんって…。」

「あぁ。」


は?


先輩が最後まで言わないうちに奈々姫は何かを感じとったみたいである。


つかこれって何かの実況?


様子がさっぱりわからない。


私は二人に気づかれないようにそっと隙間から覗くことにした。


あ、やっぱりなんかおかしい。


二人が対峙している。


「神宮寺先輩は陽夜の事が好きなんですね?」


………………。


わっつ?


はい?


神宮寺先輩が?


私を好き?


まじで?


うっそだぁ!!


「っ…」


…………え?


先輩は奈々姫のこの言葉で顔を赤くした。


さっきの私みたいに。


「やっぱりか、カマってかけてみるもんですね。」


私は目と口を開いて固まった。


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