俺様のお姫様
「それって大食だけじゃないの?」


…あれ?


なに?先輩って天然?


「違います。」


ばっさりと奈々姫に否定される。


「一番最初に保健室に運んでいただいた時に交わした言葉、憶えていますか?」


一番最初…。


あぁあれか。


「勿論、憶えてるけど?」

「そこで私と陽夜は何の話をしていたかおぼえてますか?」

「えーと、結城さんを一文字で例えたらって話だったよな。」

「そうです。」

「それが?」


それがって…。


なんじゃそりゃ。


やっぱり先輩天然?


「そのとき私、なんて言ってました?」


奈々姫が本格的に話を進めだす。


「えーと、結城さんを一文字で例えると学…だっていってたよね?」

「正解ですが違います。」

「え?」


先輩…。


「じゃぁ稲川さんの思っている正解は?」


「はぁ。」


ここで奈々姫は溜め息を漏らした。


「てっとり早く言います。陽夜は…、腐女子です。」


言った!!!
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