狙われた超能力者〜鍵を握る少女〜


 side琉柴


「へ!?」


『明日から学校なんで…そっそれじゃ!!』


「あっちょ…おい!」


俺の話を無視して消えていった


「何なんだよ…」


今日は色々なことがありすぎるだろ…


何もする気が起きない俺はそのままベッドに転がった


目を閉じると出てくる緋色…


「何で出てくんだよ…」

緋色の事ばかり浮かぶことに苛立った俺はうつ伏せにしていた体を仰向けに動かした


チャリ…


「ん?あぁこれか…」


音がしたポケットの中を確認すると中からさっき渡されたネックレスが入っていた

俺はネックレスを見つめながらふとさっきの緋色の表情を思い出した




「緋色…」


何で俺はこんなに緋色の事ばかり考えるんだ…?



「何で泣いてたんだよ…亜瑠斗って誰だよ…」



そんなことを思いながら深い眠りに落ちた…―
















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