狙われた超能力者〜鍵を握る少女〜
コンコンッ…
「どうぞ」
『失礼します』
私は校長室へと入った
「お〜久しぶりだな。緋色ちゃん」
『お久し振りです!叔父さん』
ここ《東河高校》の校長である南原 渉校長先生は私のお父さんの弟
知り合いがいるってことでこの高校に入ったんだ
「いや〜それにしても随分大きくなったなぁ」
『それはそうだよ!だって叔父さんに最後に会ったのは三年前だもん』
「三年かぁ…元気でやってたか?」
『うん…』
「そうか…」
叔父さんは何かを察したのか頭を撫でるだけで何も聞いてこなかった
叔父さんは自分から何かを言わない限り聞かない それが叔父さんの優しさ
「さて…ところで緋色ちゃんは本当に四組でいいのか?緋色ちゃんなら一組に入れるをだけど?」
『四組でいいよ!私そんなに頭よくないし』
「いやいや…編入試験でほぼ満点をとったの緋色ちゃんぐらいしかいないよ!」
ここに入るために受けた編入試験の結果は500満点中499点だったらしい…まぁまぐれだけどね…
『まぐれだよ…それに頭のいいクラスだと色々大変そうだし』
「分かった…じゃぁ私はこれから出張に行かなきゃいけないから一緒に職員室に行けないけど…大丈夫かい?」
『うん!大丈夫。叔父さん…校長先生心配しないで下さい!』
「ははは!叔父さんで良いよ。頑張ってね…緋色ちゃん」
『はい!』
そうして私は叔父さんに別れを告げ職員室に向かった