狙われた超能力者〜鍵を握る少女〜


side緋色


『はぁ…』


ただ今職員室の前

『入りづらいよ…』

やっぱり叔父さんと来ればよかったなぁ…
今さらながら後悔してます…


『う〜ん…よし!入ろう!!』


ガラガラ〜…―
 
 入った瞬間一気に注目の的

 うぅ…


『あの…長谷先生っていますか?』


消極的になる私…


「…」


無視ですか!?


目の前の先生たちは目を見開いたまま固まっていた

『あの!長谷先生はいますか!!』


大声で叫んでみると

「あ…あぁ俺だけど?」


職員室の奥の机で座ったまま話す男の先生


大声で叫んでしまった私は恥ずかしくなってうつむきながらその先生のところに向かった


『あの…今日転校してきた柊緋色です。宜しくお願いします』

ぺこりと頭を下げてみる私

「君が転校生?ガリ勉の!?」


『はい?』


 頭に?マークだらけの先生に私も?マーク


「長谷先生!ホームルーム始まりますよ!」


と隣に座っている女の先生が話しかけてきた


うわ!凄い綺麗な人だぁ!!!
他の先生も見とれてる
見とれちゃうよねぇ〜
(実際は緋色に見とれている)


「そんなに見られたら恥ずかしいな」


『あ…すみません////』


急に恥ずかしくなってうつむいた

「顔真っ赤ね…かわいい」


むぎゅっ…―


『あっあの!?////』

何故だか泉先生に抱き付かれた


心臓ばくばくだよ…


「私は泉。あなたのクラスの国語担当。よろしくね!」


『はひぃ〜…』


離れたあとも顔の火照りが取れないよ…

そんな私に構わず話を進めていく先生

「さぁ早く行かないと遅れちゃいますよ!長谷先生」

「あ…あぁ。じゃぁ行くか」


『はい』


私は職員室のドアまで行って立ち止まりまだ固まっている先生たちにお辞儀をして出た…―










< 15 / 36 >

この作品をシェア

pagetop