狙われた超能力者〜鍵を握る少女〜

『ねぇ…怜ちゃん。本当に行くの?』


「うん。そのために…に来たんでしょ」


『うぅ〜…でもわざわざ怜ちゃんの彼氏の所に私が行かなくても…』


怜ちゃんの彼氏は一組らしい…
だから私は怜ちゃんに彼氏の所にまで連行されている状況


「も〜早くいくよ!!」


『やだよ〜…何かジロジロ見られてるもん…どっか変なんかなぁ…』


さっきから感じる視線に不安を感じていた


「…本当に鈍感」


『変なんかなぁ…』


「ねぇ緋色はイケメンに興味ないの?」


『い…イケメン!？』


「そう!一組には王子様がいるんだよ!!」


『王子様…』


「容姿端麗・成績はいつもトップ・スポーツ万能の完璧な人なんだよ!!!」

　まぁうちの彼氏の方が断然かっこいいけどね!と付け足す怜ちゃん
　ラブラブなんですね…

『へ…へぇ』


「へぇって興味ないの?」

『う〜ん…ない!』


だって今はプリズムとかのことで頭一杯だもん!
それに私みたいな平凡な女の子相手にされるわけないじゃん
…って怜ちゃんに言ったら腕組みをしてう〜ん…て考え込んだ


「よし!行こう！」


『うん!…ってぇえ!？』

「今はそう言ってるだけで会えば変わるよ!!!」


ズルズルと一組の前まで引っ張られた私


一組の前まで来ると人だかりが出来ていた
しかも女子だけ


「はぁ…来るの遅かったか…」


『ねぇ…何でこんなに人が集まってるの?』