狙われた超能力者〜鍵を握る少女〜
「なぁ。転校生の噂知ってる」
突然聞いてくる菱
「転校生?」
「あぁ。何でも編入試験499点だったんだってよ」
「すげぇ…」
俺より点数をとってるなんて…
「あれ〜…おっかしいなぁ」
首をかしげながら戻ってきた怜
「怜。琉紫に会わせたい子は?」
「それがいないの…迷子になっちゃったんかなぁ…」
「迷子になるか?普通」
「なるに決まってんでしょ!今日来たばっかりなんだから」
「え!てことは転校生?」
何故かテンションが上がっている菱
「うん。だから会わせようと思ったのに…どこ行っちゃったんだろ…緋色」
怜が言った一言にドキッと胸が高鳴った
「緋色って言ったか?今」
「言ったわよ。その子の名前…」
俺はその子の名前を聞いたと同時に走り出した…
その子を探すために…―