狙われた超能力者〜鍵を握る少女〜



「ったく、どこ行ったんだよ」


俺はあれからずっとその子を探していた
探している間ずっとさっきの怜が話していた言葉を思い出していた


…――――――
…――――


「緋色って言ったか?今」

「言ったわよ。その子の名前は柊緋色。昨日来たばっかり何だって」


嘘だろ…
ドクンッ…
胸が高鳴っていくのが分かった

でも…同じ名前の奴はいるし…そんなに頭良さそうじゃなかったし…
(↑かなり失礼な奴)


「どんな子?」


「へぇ〜…興味あるんだぁ?」


ムカッ…


「…別に」


「あ〜またそうやって不機嫌になる〜」


「うるせぇ…」


「もぅ…ガキなんだから…緋色はね…スタイル抜群で整った顔立ち、それでいて長くて綺麗な黒髪。頭もいいし優しいし…兎に角可愛くてきれいな子なの!!!」


完璧緋色だ…


俺は怜が言っている子と昨日会った子が同一人物だと分かったとたん走り出した…―



…――――――
…――――


そして今に当たる


「マジで何処にいんだよ…」


はんば諦めていると…


「なぁ。中庭にいた女子可愛くなかった?」

「マジ可愛かった!!!でもあんな可愛い子いたか?」
「お前噂知んねぇの?」

「噂?」

「あの子は転校生だぞ。確か…編入試験で499点だったらしいぞ」


緋色…


中庭から歩いてきた男子三人が噂をしている女子が見事に緋色と一致した


「中庭かよ…って言うか転校初日から噂かよ…」


何かイラつく…

そんな感情を抱えながら俺は中庭に向かった











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