狙われた超能力者〜鍵を握る少女〜



俺は中庭に着くとすぐに緋色を探した


『…みつけた』


案外早く見つかった緋色は中庭の真ん中に立っている大きな木の下のベンチに座ったまま寝ていた


『はぁ…ったく転校初日で何やってんだ?こいつ』

そう呟きながら眠っている緋色の隣に座った


『やっぱり緋色だったんだ…』


改めて緋色の顔を見ると自然と頬が緩む
ドキっ…
そして自然と胸の高鳴る

暫く緋色の隣に座っていると甘い香りと同時に俺の膝に重みがかかった

どさっ…―


『…っ///////』

膝に乗っかっていたのは緋色の頭だった
高鳴った鼓動が激しさを増していった



だけど俺はこの時はまだ…
自分の中にある気持ちに気づかなかった…―









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