【短編】 先生・・・好きだよ


外に出たら・・・空はもう夕焼けに近い状態だった。

そんなに時間が経ったのかね・・・



「・・・ふぅ・・・暇だし、お茶でも飲むか。ここら辺に自動販売機ってあったかなぁー?」



私は今いた場所から遠くにある自動販売機まで移動しようとした。

そのとき


ガシッ



「・・・ッ!?」



だっ・・・誰かに手を捕まれた!?



「キャッ!!!!」


「・・・眞深、俺だよ!」


「せっ先生ー・・・驚かさないでくださいよー。」


「ははっ。ごめんごめん。」



先生と・・・久しぶりの会話。

最後に会話したのは、授業の後に二言くらい。

それって会話なのかな?



「いや・・・ちょっと疲れたから外に行こうと思ったら眞深がいたから」


「だけど・・俺・・・今更ながら後悔しちゃって。」


「えッ・・・?」


「あんとき、眞深と付き合ってリャ良かったなーって」


「私もそう思います」


「でも・・・もう遅いな。」


「・・・ですね・・・」



私はもう限界だった。





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