【短編】 先生・・・好きだよ


***



「佑汰ー!体操着貸して!!」


「んぁ?・・・・ダメ。」


「ぇえー何でぇ!?次体育なのにー」


「・・・うるさい。友達からでも貸してもらえよ。」


「どうしたの?佑汰。最近機嫌悪いし、元気ないし。熱でもあんの?」



私が佑汰の額に手をやろうとしたとき

バシッ



「え・・・?ゆう・・・た?」


「俺に触るな・・・」


「・・・佑汰・・・」


「・・・俺次の授業移動だから。じゃあ」



佑汰は走って行った。





正直、佑汰の変ぶりに心底驚いた。
ホントは優しい佑汰。どうして・・・







このとき私は気づかなかった。

後ろから見られていたことを・・・





*
< 6 / 58 >

この作品をシェア

pagetop