【短編】 先生・・・好きだよ
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「佑汰ー!体操着貸して!!」
「んぁ?・・・・ダメ。」
「ぇえー何でぇ!?次体育なのにー」
「・・・うるさい。友達からでも貸してもらえよ。」
「どうしたの?佑汰。最近機嫌悪いし、元気ないし。熱でもあんの?」
私が佑汰の額に手をやろうとしたとき
バシッ
「え・・・?ゆう・・・た?」
「俺に触るな・・・」
「・・・佑汰・・・」
「・・・俺次の授業移動だから。じゃあ」
佑汰は走って行った。
正直、佑汰の変ぶりに心底驚いた。
ホントは優しい佑汰。どうして・・・
このとき私は気づかなかった。
後ろから見られていたことを・・・
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