【短編】 先生・・・好きだよ
雨はだんだんどしゃぶりに近いぐらいになった。
「はー・・・お母さん遅いしー…」
なんて文句を言っている時だった。
「おーい大和ー!早くしろよぉ!」
それは確実に祐汰の声だった。
なんだか恥ずかしくて
目が腫れているのを気づかれたくなくて
逃げた…。
てか、逃げてるようじゃ。駄目じゃん!!双子なんだし・・
同じ家にいるのに!!
それでも逃げた。
「はぁはぁ・・ちょ・・・キツィ・・・
こんな事なら普段走っとけば良かった・・・」
そーゆーことじゃないか。
私は玄関に近い歴史資料館にいた。(逃げたらたどり着いた)
走り疲れたのか眠気が襲ってきた。
「ゆう・・・た・・・」
私はかばんを枕にしていつのまにか眠っていた。
*