君を抱きしめるから~光、たずさえて~


 

 まとも、か……これでもごちそうだぞ?


 普段、何食べてるんだ。


 と、聞くと、



「水。公園の」



 思わず顔をそらせてしまった。


 ボクはのりおを直視して良いんだろうか?


 少なくとも今はできない……



「これからだって来て良いんだぜ『先輩』」



 努めて明るくそういうと、のりおは。



「その呼び名はいやだが、どうしてだ?」



「親友だろ?」



 のりおは戸惑ったように聞き返してきた。



「いつから?」


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