君を抱きしめるから~光、たずさえて~
と、水くさいことを言うので言ってやった。
「おまえが小三の時から」
「まて、俺が小三だったなら、おまえも小三だったはずだろう? 周りにいたような覚えがない。つか、顔も見たことないぞ」
それはちょっと傷つくなあ……
「常識にとらわれない。それが我が家の家訓だ。さあ、できた。奥の間にどうぞ」
客間を掃除してふすまも取り払って開けてある。
母さんに頼んどいたんだ。
これだから携帯って助かる。
のりおに家族を紹介する。
「よう、ゴジラ」
いとこのえいちゃんはわかっているようだった。