君を抱きしめるから~光、たずさえて~





「ん……おやすみ」


 ボクは夢うつつにのりおとこんな会話をした。



『で、飢えはしなくなったのか』



『一見そうは見えないだろ。でも俺は毎日死んでいる。毎日生まれ変わる。だから俺はおまえと再び出会えた』



『口説かれてる気分』



『馬鹿いうな! 本気だぞ』



『だから、その本気さがな……怖いっつーか』



『ああ、寝込み襲われないかって?』



『のりおに限って、それはない』



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