君を抱きしめるから~光、たずさえて~
「そんなもの、人生の最期の時にでも見れば良いさ」
「あー、ならさ、なっちゃん先輩に看護してほしいな。夢のマドンナって感じだし。看護師とか似合いそう」
「ん、個人の妄想もそれぐらいなら赦す」
「んで、なっちゃん先輩さめざめと泣いて」
「なんで、そこでデッドエンドなんだ」
「んだからさ、人生最期もう、全てが夢だったんだー、なんてどう?」
「失礼だけど……お笑い、むいてないんじゃない? シュールだし」
「ツッコまれたよー」
のりおは、わはわはと笑った。