甘い瞳に囚われて。
な、なんだ!?
私の頭はパニック到来。
元々、男慣れをしていないからこういう状況は困る。
体温上昇中。
未だにギュ!と抱きついてくるゼジルは、ピタリと動かないまま。
『ゼジ、ゼジル…?』
心臓に限界が来た私は、声をかけた。
「ん?」
『もう怒ってないよね…?』
明らかに先程の雰囲気と違うから、怒ってないだろうな…と思ったが何を話せばいいのやら分からなかった。
「あぁ…怒ってない」
その言葉にホッとするつかの間…
「…けど」
けど?
意味深な言葉と同時にゼジルは私の肩にもたれていた頭を上げて…、ニヤリと口角を上げた。
一気に先程の甘い表情から小悪魔的な笑顔に豹変。
「お仕置きしなきゃだな」
え?と表情を浮かべる私に…
「ペットをしつけるのはご主人様だもんな?」
変態発言が再び到来した模様。