甘い瞳に囚われて。
『お前ら、本気で言ってるのか…?』
「本気も本気だ、ゼジル…これを機会に外を見てこい」
ルイスの目には輝きが放たれていた。
そんなに恋人つくることが大切なのか…?
「ゼジル、観念しなー。俺が取って置きの魔術をプレゼントしてやる」
『丁重に断る』
「遠慮するなってー。よし、これで完成だ」
いつの間にか俺の周りに円が書かれており、さらに模様を書かれている。
「ところで、何をする気なんだ?ロサ」
ルイスは、俺が気になっていたことをロサに聞いた。
「んーネズミになってみる?」
『「…は?」』
ヘラっと答えたロサにルイスと俺が声を出した途端…有無の返事をする前にロサが両手を合わせるようにパンっ!と、叩いた。
すると、俺の周りに描かれた円が光を放ち俺を包み込んだ。
その瞬間に俺は、意識を飛ばした。