甘い瞳に囚われて。



『お前ら、本気で言ってるのか…?』



「本気も本気だ、ゼジル…これを機会に外を見てこい」



ルイスの目には輝きが放たれていた。



そんなに恋人つくることが大切なのか…?



「ゼジル、観念しなー。俺が取って置きの魔術をプレゼントしてやる」



『丁重に断る』



「遠慮するなってー。よし、これで完成だ」


いつの間にか俺の周りに円が書かれており、さらに模様を書かれている。



「ところで、何をする気なんだ?ロサ」



ルイスは、俺が気になっていたことをロサに聞いた。



「んーネズミになってみる?」



『「…は?」』



ヘラっと答えたロサにルイスと俺が声を出した途端…有無の返事をする前にロサが両手を合わせるようにパンっ!と、叩いた。



すると、俺の周りに描かれた円が光を放ち俺を包み込んだ。


その瞬間に俺は、意識を飛ばした。






< 16 / 105 >

この作品をシェア

pagetop