甘い瞳に囚われて。
渋々と、姉その一であるリビーの部屋に入る。
「遅いわよっ!!異世界から来たからって調子に乗るんじゃないわよっ!得たいも知らないアンタを雇ったことに感謝しなさいっ」
気が強いリビーは、特に今日は機嫌が悪かった。
朝は、機嫌が良く王子様の嫁候補として城へ訪れた。しかし、城から戻って来ると不機嫌でとばっちりが私へと向けられているのだ。
主人らからの酷い扱い…、
お城…、
王子様…、
まさにこの状況は、
シンデレラみたいだ。