甘い瞳に囚われて。
「…なるほどな」
普段、後の事は考えないロサは…実は誰よりも、王子であり親友でもあるゼジルを大切にして彼なりに考えているのかもしれない。
ルイスは、そんな分かりづらい優しさを持つ彼に微笑みつつ思った。
「なーに、一人でニヤついてんですかー?あっ!分かったぞ…実は、お前…」
『な、なんだよ?』
ジィー…と見てくるロサに警戒していると、
「隠れムッツリだな!!?」
『……は?』
「前から思ってたんだよなー!ギャハハ」と、何故かツボにハマったのか一人で腹を抱えて笑うロサに蹴りを喰らわしてやった。
「照れるなって」
「照れてないから」
まだ、笑うロサにルイスは鋭く睨むとピタッ!と笑いは止まった。