甘い瞳に囚われて。
スカイブルーの瞳。
《椎華 Side》
―――…
『ゼジル…?』
ゼジルが居なくなった翌日の朝、ご主人様に呼ばれ大広間に行くと―…
「なんで、あの小娘も行くのです!?使用人の分際で!」
リビーの怒鳴り声がこの大きな扉を通して聞こえてきた。
『…失礼します。お呼びですか?ご主人様』
私が部屋に入るとリビーは、「チッ!」と女らしかぬ舌打ちをし…ドン!と私の肩に当てつけ部屋から出ていった。
あのクネクネ女め…
つい、眉間に皺を寄せると封筒のようなものを前から投げつけられた。
「それで、お前の好きなようにドレスを作りなさい」
『ド…ドレスと言いますと…?どういうことですか?』
私が問いかけると、めんどくさそうに視線を私に向けた。