甘い瞳に囚われて。
オレノモノダロウ?
オレノモノだろう?
おれのモノだろう?
俺のモノだろう!?
『ハァァァ!!?』
「うるさい…」
眉を寄せ、耳に手をあてている王子の姿は眩しいくらいに様になっている。
そ・れ・は、認めるけどっ!
『いつ、どこで、貴方のモノになったのよ?』
「この城に来た時点で」
シレッと答える。
「お前といると楽しいし?気に入った。そこら辺の女と違って珍しいしな」
……マジで?
「それに俺、猫が好きなんだ」
『…は?』
会話の糸がずれてきたことに私は口を開く力さえ無くなっていた。
「お前、ちっこいし、活発だし、自由奔放で猫みたいなんだよね」
だから、気に入ったと…? 確かに私の髪はネコ毛ですよ?
えー…なんか変な人だよー…不思議キャラなのか?