甘い瞳に囚われて。



「っていうか、暇潰し」



『は?』



さっきのは冗談なのか分からないが、今度は暇潰し、ときた。



「毎日、同じ執務やらで退屈な日々送っててつまらなかったんだよな」



『そりゃー…王子の仕事だからね?私に不満ぶつけられても』



すると、王子はゆっくりと立ち上がり…私との距離を縮めてきた。



『何よ』



私は、負けじと眉に力をいれつつ見つめると…



「シィ、俺を楽しませろ」



『楽しませろって?』



「ここで保護する代わりに、ただ俺の側に居ればいいんだよ」



ただ、側に居るだけ?まぁ、同じ部屋なんだから嫌と言うほど一緒にいることになるだろうけど…




ん?もしかして、これは王子の優しさ?いきなり城に住めって言われた私を打ち解けさせようとして…わざと?



なーんだ、好い人じゃん。



「…何、ニヤついてんだよ?」


勝手に解釈した私はニヤニヤと頬を緩めていた。


『よろしくお願いします!』



「あぁ、よろしくな」




おじいちゃん…私は、


スカイブルーの瞳を持つ王子に気に入られました。




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