甘い瞳に囚われて。
《ロサ Side》
確かに珍しい女だなー…
ゼジルの言った通り、猫みたいで面白い。
何勘違いしているのか、ネェちゃんはニヤニヤしながら「よろしくお願いします!」って言ってるけど…
あのゼジルの顔。
今まで見たことのないくらい表情豊かだなー
あんな嬉しそうな顔をして、「暇潰し」とか言っちゃって…
気づかないだけで、すでにネェちゃんに惹かれてんじゃねぇか。
あのクールでめんどくさがりのお前が、ここまでしたのはこの城の奴等から見たら仰天モノだからな…
ぶはっ!たまらんわー…からかうネタが増えたじゃん。
見た感じだと、ネェちゃんも鈍感っぽい。
ゼジルなんて言うまでもない。
これから、どんな展開になるのか楽しみだな。
親友として、応援するぜ?任せろ、この天才魔術士様にな!
「…ロサ、そんな所で覗いてないで、さっさと中に入るぞ」
『ルイスー今、友の為に誓ってたんだぜ?なんか、これから楽しそうじゃん?』
なんか、冷たい目で見られてるけど…俺は気にしないぜ。
「…そうだな」
ポツリと言うルイス、
なんか…いじけてる?