甘い瞳に囚われて。
そんな私に「うお!そんな目で見るなよ。気い強ェ女を嫁にする男は魔界じゃ少ないぜー?」とさらに小馬鹿にされたように笑うロサ。
別に魔界で結婚相手探さないし。
人間界に帰れば、おしとやかな人より気が強い女が好きだと思う人いるもんね。
………、
…いるかな?
一人でモンモンと考えていると、フワッと頭に何かがのっかった。
見上げれば、それはゼジルの大きな手で私の頭を撫でていた。
「大丈夫だ。お前を見てくれるヤツは必ずいるからな」
目を細めて微笑むゼジルに実は優しいヤツなんだなーと感心しつつ笑い返すと…、
「まぁ…嫁に出さないけどね」
なんか、聞こえたよー?
ボソッと呟いたつもりだろうが、思いっきり聞こえました。
「ご主人様は、許さないってよ。ネェちゃん…ケケッ」
『…~~っ!だから!ペットじゃないし!!』