甘い瞳に囚われて。
今日は、色々あったから早く寝よーっと思ったのはいいんだけど…
『…ねぇ』
先に大きなベッドに座っているゼジルは「ん?」と首を傾げて私に視線を向けた。
『あのさ…私どこで寝るの?まさか同じベッドとは言わないよね…?』
ジトー…っと否定の言葉を望む私はゼジルに目で訴えた。
だが、その望みは叶わなかった。
「そのまさかだけど?」
『はぁ!!?やだよ!!私、お年頃なんだけど!!?』
ブンブンッ!と頭を横に振って「イヤイヤ」とアピールするが、ゼジルは「駄目だ」の一点張り。
『他に部屋無いの…?』
こんなデカイお城なんだから客室とかあるはずだ。
「牢屋でいいなら貸すけど?」
チッ…コイツ、嘘つきやがって。