甘い瞳に囚われて。
『わわっ!!綺麗だね!!』
丁度、回廊から外に出るところを境に広がる色とりどりのお花たち。
「だろー?俺が育ててるんだぜ」
ニシシッ、と自慢気に話すロサはお花たちに水をあげていた。
『あんたが育ててるなんて意外だなー』
「意外とは失礼だな、お前」
『だって、見るからに植物とか育てようとかしないタイプだし。』
「そりゃあ、お前…アレだな。偏見だ」
ロサは、眉間に皺をよせつつ愚痴るが…
いや、マジで凄いわー
コスモスやら私の世界でも見られる花たちも綺麗に元気よく咲かれている。
もちろん、見たことのない花もある。これらは、魔界の花なのであろう。
その中の一つを指差してロサに尋ねた。