甘い瞳に囚われて。
『なんでしょーねー?』
「はー?教えろよ、この俺がわざわざ説明してやっただろうが」
ブスッと、不機嫌になったロサは椎華を睨み付けた。
なんか、これだけで不機嫌になるって…魔術士に見えないなー
『"気持ち悪い"っていう省略』
「へー…、って<font color="red">悪口かよ</font>」
『いやいや、可愛げな意味を持った使い方をしたのだよ』
「ネェちゃん、意味わかんねー」
『だって、ロサがニヤニヤして言うからじゃん』
「あー」と思い出したように再びニヤニヤしたロサ。
「だから、ネェちゃんは薔薇とクロイムの花束を近々もらえるかもなって話」
『は?誰からよ?』
「例えば、我が王国の王子からとか?」
『王子?』