甘い瞳に囚われて。
ブルルッ…
と、3匹の馬が目の前に止まりその馬に乗っていた可笑しな服装を身に纏った男らが私を見下ろしていた。
「お前、何してる?」
『え…そんなことコッチが聞きたいんですけど…』
なぜか男たちは、下から上へと舐めるように私の全身を眺めていた。
「お前…異世界の者か?」
『は?』
「その黒髪はともかく、その暗黒な瞳はこの世界の者じゃない」
『あのー…何言っているのかわからないですけど…』
男たちは、顔を見合わせニヤリと笑った。
「コイツでいいんじゃねぇか?異世界から来たのなら、独りだし連れていっても害はないはずだ。さっさと依頼終えて酒飲みてぇ」
一人の小太りが、そう言うと他の二人も頷き再び私を見下ろした。
「お嬢ちゃん、悪いな…お前をタナー家へ連れていく」
『はぁ!?』
私が、口をあんぐりと開けている内に抱えあげられ馬に乗せられた。
「ちょっと寝てな」
すると、急に眠くなり意識が遠くなった。
(なんか、ヤバい状況…?)
私は、そこで眠りに落ちた。