甘い瞳に囚われて。





何故か、誰ともすれ違わないまま…私達の部屋の前にたどり着いた。



バンッ!!と力強く開けた王子は、さらに部屋の中にある扉を開け…



なんと、怒りオーラを放っているのに私をベッドの上に優しく降ろし…すぐ部屋から出ていった。



『な、なんだ?』



頭の上に「?」を浮かべてると、部屋から出ていった王子が10秒で戻ってきた。



その大きな手には白いバスタオルを持っていた。



そのバスタオルを迷いなく私に被せ…



『―~痛いっ!痛いって!!』



ガシガシっ!!とびしょ濡れの私を吹きはじめた。





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