甘い瞳に囚われて。
カポーン…。
今は、温泉旅館並みにデカイお風呂に入っている私。
あの後、いきなり王子が私の濡れている服を脱がそうとするので必死に抵抗した。
「脱がしてやるから手どけろ、見せろ。」
と、完璧に変態発言を発した王子。
そこは「やめれっ」と反抗して急いで、このお風呂に逃げた。
『あー…もう』
朝の王子とは思えないくらい、人格が変わっていたような…
でも、わたしのことを心配してくれたのは嬉しかったけど…怒りすぎじゃない?
ブクブクと顔半分までお湯に潜った。
お風呂から上がり、用意されていたクリーム色のワンピースに着替え、恐る恐る…王子の元に戻った。
「……」
わぉ…。
モンモン、と未だに不機嫌オーラをただよわせている王子様。
まだ、王子様はご機嫌ナナメ。