TABOO...


「あっあなたは……
保健室の」


そう。
その人は
私が倒れたとき
助けてくれた人。


「あー
名前知らないっけ??」
「うん。」





「俺の名前は翔。」


「私はあや。」

「聞いてねーよ」

「えっあっ」
「うそうそ。
よろしくな」


「うん。よろしく。」

「てかお前ほんと
よく泣くなぁ。
倒れたときも
泣いてただろ」

「えっいや。
それはしらないけど」

「あっそっか
それは気失ってたから
分かんねーか」

「うん。」

私達は意味もない
話で盛り上がり
なんで泣いてたのかも
忘れてしまった

「あっもう
こんな時間」

もう時計のはりは
8時をこえていた。

「ほんとだ。
もうそろそろ帰らなきゃ
だめか??」


「うん。
今日はちょっと」

「ぢゃあ送ってく」


「えっ
いいよいいよ」

「一応女なんだから
送らせろ」


「あ、ありがと」

「行くぞ。」

私は翔と
一緒に肩をならべ
家路を急いだ。


翔と一緒に
帰ることに別に
緊張はしなかった。


なんでだろう……。


「あ、もう
ここまででいいや」

「ちゃんと家まで
送らなくてもいいのか??」
「うん。
すぐそこだから」

「ぢゃあここで。
送ってくれてありがとう」

「おぅ。またなんかあったら
言えよ」

「うん。ぢゃあまた明日。」

翔....
なんか不思議な感じ。
よくわからない。
けどなんか
なんかわからないけど
もやもやが積もる。


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