ヒミツの生活
今日は大学のオリエンテーションの日。
わたしと大悟、咲和はちょっと早めに家を出発し、大学に向かった。
「こんなに朝早くからやってるかなぁ?」
あたしは不安に思いながら、大悟の隣を歩いた。
‥‥…………──────────
「すいませーん。」
大悟が託児所の中に入り、言った。
「はーい」
託児所の中から保育士さんらしき人が出てきた。
「あら、おはようございます。どうかしましたか?」
保育士さんらしき人があたしたちに尋ねた。
「あの…、この子をわたしたちが大学が終わるまで預かって頂くことはできませんか?」
「この子は…あなた達の子?」
やばい…
そんなこと聞かれるとは思わなかった…
「えっ…と…」
あたしは口籠もってしまった。