ヒミツの生活
「そっ『俺たちの子です。』」
あたしの話を遮るようにして大悟が言った。
って、
えぇえぇぇぇえぇぇええ!!!???
ま、まぁ、あたし達の子ではあるんだけど…
いや、でも違うっちゃ違うんだけど…
「実は…」
大悟は、あたし達が咲和と出会った経緯を保育士さんに話し始めた。
「そうだったの…。だったら、わたしが引き取ろうか?大学に子育てにじゃ大変なんじゃない?」
あたしは大悟とアイコンタクトを取った。
「それは…大丈夫です。」
「…分かったわ。じゃああなた達が大学の間だけ預かりましょう。わたしは保育士の名取よ。よろしくね。」
と言って、名取さんは手を差し伸べてきた。