ヒミツの生活
「「ありがとうございます!よろしくお願いします!」」
大悟が名取さんとがっちり握手をした。
「何か分からないことがあったら、じゃんじゃん聞いてちょうだい!何て言ったって子育てのプロなんだから!」
名取さんはかれこれ保育士を20年近く続けているらしい。
そんな時、あたしはとても心強い味方が出来たと感じた。
これがあたし達と名取さんの出会いである。
「ほらっ、オリエンテーション遅れるんじゃない?いってらっしゃい!」
あたし達は名取さんに咲和を預け、オリエンテーションが行われるホールへと向かった。