ヒミツの生活
翔と同じくらいの身長の男の子があたしたちに近付いてきた。
「…覚えてない?中学が一緒だった、涼介だけど…」
男の子が口を開いた。
「…涼介って…あのバスケ部の涼介か?」
「そうだよ!橘涼介!久しぶりだな!」
翔は目を見開き、とても嬉しそうな顔をしながら言う。
「すっごい懐かしいな!元気だったか?」
「おう!翔は経済学部なのか?」
「そうだけど、涼介は?」
「俺もなんだよ!」
「まじでか!?うっわー!嬉しい!よろしくな!!」
翔は心から喜んでいるように見えた。
「あ、こちらは幸。あともこ。」
翔は涼介にあたしたちを紹介した。