ヒミツの生活
「俺、橘涼介。翔とは中学の頃部活が同じだったんだ。よろしく。」
涼介を色で表すと、水色。
よく分からないけど、そのことが頭に思い浮かんだ。
クールだなって思ったからかな。
「あたし、原田幸です。よろしくね☆」
「あたし林萌子。もこって呼んでね〜。よろしく〜。」
あたしに続けて、萌子も自己紹介をした。
「3人は1人暮らしなの?」
あたしは3人に尋ねた。
「俺はそうだよ。」
真っ先に翔が言う。
「俺も。」
翔に続いて涼介も。
「え〜!みんな1人暮らしなの〜?いいな〜。もこは実家通いだよ〜。」
「実家遠い?」
あたしは萌子に聞いた。
「う〜ん。電車で20分くらいかな〜。」
萌子は首を傾げながら言った。
「幸は1人暮らしなの〜?」
…マズイ…
何て答えたら良いんだろう…
「う、うん!1人暮らしだよ!」
「じゃあ今度遊びに行くね〜!」
「俺も行くー!」
萌子に便乗してきた翔。