ヒミツの生活
「ったく…咲和、幸なんて置いて帰るぞ?」
大悟は咲和を抱っこして言った。
「パッパー!ブー!」
咲和は抱っこされて、とても嬉しそうだ。
「…って置いていかないでよー!」
「…嘘だよ。帰るぞ。名取さん、お世話になりました。ありがとうございました。」
大悟は咲和を抱っこしながら、お辞儀をした。
「はいよ!また明日ね、咲和ちゃん!」
名取さんは咲和に手を振った。
「バッバーイ」
咲和は手を上下にブンブン振って言った。
「ありがとうございました。」
あたしも名取さんにお辞儀をして、託児所を後にした。