ヒミツの生活
「このまま昼飯の買い物行く?」
大悟が言った。
「そうしよっか。何が良い?って言うか、咲和あたしが抱っこしようか?」
「いいよ。咲和重いぞ?」
ペチッ
咲和が大悟の頬っぺたをペチッと叩いた。
「失礼なこと言うから、咲和怒ったんじゃない?」
あたしは冗談混じりに言った。
「言葉が分かるのか?」
大悟が目をキラキラさせている。
「とりあえずあたし抱っこするよ?」
「いいよ。赤ちゃんだっこするのはパパの役目って決まってるんだよ!」
ちょっと不器用な優しさが嬉しかった。
それに“パパ”って可愛い。
「ありがと!」