ヒミツの生活
…この体勢…
あたしは大悟の胸の上に居た。
きつく抱き締められている。
女のあたしが男性の力にかなうはずが無い。
「…大悟?」
大悟の顔を見て言う。
この体勢じゃ、心臓の音がバレちゃう…
あたしの心臓は遅くなるどころか、益々速くなっている。
顔もどんどん熱くなる。
「ん…」
大悟がゆっくりと目を開ける。
「ん゙!?」
状況に気付いたようだ。
「ご、ごごご、ごめん!!」
あたしからパッと手を離した。
大悟はかなり動揺している。
顔も真っ赤。
「お、おはよう。」
あたしは動揺を隠すために、平然を装っているフリをした。
「おはよう…」
大悟は頭を掻きながら言った。