ヒミツの生活
「ほ、ほら!遅刻するよ?」
あたしは大悟を急かすように言った。
「お、おぅ…」
あたしと大悟は顔を真っ赤にしながら会話をしていた。
端から見たら変な光景だったんだろうね。
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「じゃあ、先に行ってきます。」
「いってらっしゃい。」
大悟は1コマの授業のために先に行った。
バタン
ドアが閉まった。
「…すぅーはぁー…」
あたしは深い深い深呼吸をした。
そして玄関に座り込んだ。
「マんマー」
咲和がヨチヨチ歩きで寄ってきた。
「どうしたの?」
咲和の手をとり、抱っこした。
「マンマ!マンマ!」
「そうだ。ご飯まだだったね。食べよっか♪」
あたしは咲和を抱っこして、中へ入っていった。