ヒミツの生活
あたしは授業がある講義室に入った。
「あ、幸!」
声がする方を見ると、翔たちが居た。
「おはよう。みんな2コマから?」
「そうだよ〜!」
萌子が答えた。
「ねぇ〜ねぇ〜、今日幸の家行ってもい〜い?」
萌子が言った。
…やばい。
この状況、いつか来るとは思ったけど…
来てしまったか。
「今日は…ちょっと…へ、部屋が汚くて!」
あたしは苦し紛れの言い訳をした。
「そっか〜。引っ越してきたばっかりだし、片付けも終わった無いよね〜。」
「ごめんね。また次の機会ね!」
あたしは授業の間、ずっと大悟のことを考えていた。
だって朝、あんなことあったし…
考えるなって言われたって、考えちゃうよ。
「幸!飯行こうぜ?」
翔が言った。