ヒミツの生活
「お互い行く場所も無いし、しばらく一緒に住むしかないよな…」
男の子が言った。
確かにそうだよね…
「じゃあ落ち着いたら、お互い新しいマンション探そう!」
クヨクヨしてもしょうがない!
…とは言ったものの…
あたしこの人のこと何も知らないや。
安全な人なのかな?
(↑どんな人←)
そういえば何歳なんだろう。
…とか考えながら、男の子の荷物整理を手伝っていた。
「あ、そういえば。」
男の子が言った。
「俺、安藤大悟。年は18で4月から桜ケ丘大学の工学部に入学する予定。」
この人はあたしの心が読めるのか…?
「い、今それ聞こうと思ってたの!」
思わず興奮して答えてしまった。
「以心伝心だな!で、君は?」
「さっきも言ったけど…原田幸、18歳。あたしも桜ケ丘大学。学部は経営学部!」
「同じ大学か!4年間よろしくー♪俺のこと大悟でいいから。幸でいい?」
「うん、いいよ!」
「そっか!よろしくな!」