ヒミツの生活



食堂は混んでいた。



「あ、徹くんだぁ〜」

萌子の声がした。


萌子とは徹の彼女の名前。


萌子が居るってことは…幸も居る。



「あ、居た。」

俺は思わず声に出してしまった。



「何が居たの?大悟。」

俺の隣に居る花江が聞いてきた。



「あ、いや…」



「なんだよなんだよー♪勿体ぶるなよー♪教えてくれたっていいじゃんー♪」

花江は俺にちょっかいを出してきた。



「いーわーなーいっ!」

いつものふざけたノリで俺も返した。




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