夏の空は蒼く輝く


主婦であるユリさんが
下手と認めるんだから
相当なんだろうなー・・・

私は自分のほっぺを叩いて
気合いを入れて
キッチンへと向かった


「・・・。」


遅かった・・・

キッチンの上には
まな板と包丁があるが
そのまわりには
無惨に切られた野菜の姿が

いったい何を作るつもりで
あんな風に切ったんだろう・・・

「リョ、リョウ?

 いったい何作るの?」

「何って、見たらわかるじゃん。
 シチュー。」


シチュー!?

シチュー作るのに
この具は多すぎないか?

しかも大きさバラバラ・・・

「リョウ・・・
 具大きすぎない?」

「え、そう?
 でも大きいほうが
 食べ応えあるじゃん!」

リョウはまた野菜を切り始めた
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