夏の空は蒼く輝く


まずい・・・

このままでは
きっと食べれないものが
出来上がる気がする

「リョウ!包丁貸して!」

「う、うん。」

「リョウ?
 具は大きすぎても
 ダメなんだよ。
 それに大きさがバラバラだと
 火の通りが悪くなっちゃう。
 もう少し小さくしないと。」

私はそう言いながら
形が大きいものを小さく
切った

一番小さいのを基準に切ると
量が増えて
シチューに入れるには
多すぎてしまう


どうしよう・・・

このあまりの野菜で
何かもう一品・・・


「そうだ!!」

「ハ、ハナ?」

「リョウ、
 他の鍋も借りてもいい?」

「うん、別に構わないよ。」

「よし!じゃあ再開!」

私は黙々と残りの野菜を切って
テキパキと料理を続けた

リョウはポカーンと
私の作業を見てるだけに
なってしまった
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