夏の空は蒼く輝く
「君、名前は?」
「ぼく、速見葵。」
「葵くんね。
じゃあお姉ちゃん
そろそろ行くね。」
「うん、バイバイ。」
私はそのまま男の子に
自分の傘を渡して
公園から出た
今日は色んな事があったな・・・
コウくんには
改めてフラれて
ツバサくんには告白されて
葵くんは虐待にあってて
どんよりした空は
もう降らす雨がなくなったのか
次第に明るくなってきた
よし、私も明るくならなきゃ!
葵くんを元気にするために!
そして明日の自分のために!
私は空に拳を突き上げ
『頑張れ、自分!!』
そう心の中で自分に言い聞かせて
私は家へと走った